屋久島にオーダーメードケーキ専門店「工房noko」（屋久島町安房）が5月30日、オープンした。

お茶のスポンジケーキで作った緑の芝生も食べられる

　工房は、10平方メートルほどの小さな小屋。陳列用のショーケースは設けず、事前注文されたオーダーメードのホールケーキだけを製造販売する。似顔絵や贈られる人にまつわるグッズをチョコレートやクッキーに描き、季節のフルーツや自家菜園のハーブも駆使して華やかに飾り付けるのが、オーナーパティシエの木全（きまた）香里さんの持ち味。

　木全さんが、家族や友人のために作っていたデコレーションケーキが評判を呼び、レストラン「のどか」（安房）での勤務を経て、独立した。木全さんは「SNSやメールで、ケーキを受け取った人の反応を知るのがモチベーション。今は地元客がほとんどだが、屋久島で記念日を迎える観光客向けに緑茶や安納芋、タンカンなど、地元素材を使った屋久島ならではのケーキも作ってみたい」と話す。

　ケーキのオーダーは基本のスポンジケーキ以外に、ロールケーキやムースやタルトなど、できる限りリクエストに応える。シンプルなデザインのものは3日前まで、凝ったデコレーションは1週間前までの申し込みが必要。ケーキは1ホール3,000円～。注文はインスタグラムのDMで受け付ける。