屋久島の馬場製菓（屋久島町一湊）から、3月6日、島の特産品たんかんを使った「屋久島たんかんケーキ」が発売された。

「屋久島たんかんケーキ」の中身は、小分けパックされたたんかん風味のスイートポテト

　この商品は、屋久島高校情報ビジネス科の生徒25人から成る「屋久島お助け隊」とのコラボレーションで作り上げられた。種子島産安納芋と希少価値の高い屋久島産日本みつばちのハチミツを使った、馬場製菓の名物「屋久島スイートケーキ」にたんかんジャムを加えた焼き菓子。

　屋久島高校情報ビジネス科では、毎年地元企業と組んで、特産品を生かした商品開発や島の情報発信などを実施してきた。今年度は、新型コロナウイルスの影響で集客に苦労している地元の企業や飲食店を盛り上げるべく、より一層力が入ったという。

　パッケージには、生徒によって描かれた、屋久島名物のウミガメやヤクシカ、ヤクザルが採用されている。馬場製菓の馬場芳朗社長は「プロのデザイナーが手掛けたものと比べ、素朴で温かみのある個性的なパッケージとなった。生徒たちの思いのこもったケーキを多くの方に味わってほしい」と話す。

　卒業式の前日となる3月1日には、正式発売に先立って、卒業生72人にケーキの贈呈式が行われ、馬場製菓のスタッフとお助け隊でひと足早く卒業生の門出を祝った。

　「屋久島たんかんケーキ」は、馬場製菓直営の「屋久島観光センター」（宮之浦、TEL 0997-42-0091）や屋久島空港の売店など、島内4カ所で販売するほか、4月からは、インターネット通販のラインナップにも加える予定となっている。

　価格は20個入り1,296円、10個入り648円。