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屋久島の杉で手拭い染め体験 副産物生かし、世界に一つだけのオリジナル土産を

完成した手拭い

完成した手拭い

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 屋久島町にある「やわら香」(屋久島町楠川、TEL 0997-42-0109)が7月、「杉染め手拭い作り体験」を始めた。

どんな模様ができるか想像しながら、布をくくる

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 同店は屋久島の地杉などを用い、エッセンシャルオイルの製造や販売を行う。製造段階でオイルを抽出する際、釜の底に茶色い煮汁が残る。煮汁は植物を煮込んだ深みがあることから「ディープウオーター」と名付け、産業廃棄物として捨てるだけでなく有効活用したいと同体験を始めた。

 参加者は真っ白の手拭いに、店員が屋久島で拾い集めた小石やサンゴを包んで輪ゴムでくくるなどして、絞り染めの模様を付ける。絞った布は煮立てたディープウオーターに漬けた後、定着液に漬ける。漬け置きの待ち時間は工場や店内の商品を見て楽しめる。

 絞りを解くと茶色い手拭いに白い模様が現れ、オリジナルの手拭いが出来上がる。店長の妹尾尚美さんは「模様はなかなか思ったようにできないが、それも味わい。染液のディープウオーターは、その時によって微妙に色味や濃さが変わる。完成した手拭いは世界に一つだけのお土産」と話す。

 「工場の副産物は全て生かし、循環型の物作りを心掛けている。登山ができない雨の日でも屋久島らしい体験ができるのでは。観光の隙間時間にも利用してもらえたら」とも。

 ほかにも店内で「アロマスプレー作り」(1,200円)、「トリートメントオイル作り」(1,800円)の体験を用意。夏季限定で取り扱う、地杉の精油を食品香料として生かした「そらうみ」のジェラート「屋久島地杉&レモン」(380円)も人気という。

 所要時間は約1時間。料金は1人2,800円で、事前予約が必要。オプションで手拭いの追加も可能。時間は10時もしくは13時から選べる。水曜・木曜定休。

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