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屋久島の子どもに仕事の大切さ伝える講演会 飲食企業経営者が集結して実演も

永田さん(前列右から4人目)と14人の経営者と料理人

永田さん(前列右から4人目)と14人の経営者と料理人

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 屋久島の子どもを対象とした講演会「僕たちのシゴトの舞台裏~飲食業で日本を元気にしてきた僕たちが語れること~」が2月4日、離島開発総合センター(屋久島町宮之浦)で開催された。

「家庭科の授業で焼いた卵焼きを褒められて料理人になった」と 明かすO・B・U Companyの高木隆二さん

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 屋久島町のPTA連絡協議会が主催。宮浦小学校(屋久島町宮之浦)教頭の永田洋一さんが、「屋久島の子どもに夢や目標を持つことの大切さを伝えてほしい」と、ネバーランド(鹿児島市)社長の加世堂洋平さんに依頼し開催にこぎ着けた。同社は、1796店舗がエントリーした2019年の居酒屋甲子園で優勝した「特攻チキン野郎」(鹿児島市)をはじめ、鹿児島市内6店舗、東京都内2店舗を展開する。講演会は、NPO法人居酒屋甲子園(東京都)の内部組織で食育・キャリア教育を目的に活動する「20000粒の瞳プロジェクト」の一環として実施した。

 講師は、加世堂さんのほか、同法人理事長の氏田善宣さんと同プロジェクトのメンバーでいずれも複数の飲食店を展開する経営者4人が栃木県、新潟県、福岡県から参加。講演会後の実演を支援するための従業員も加わり、総勢14人が来島した。

 講演会では、自身も大分県で飲食店を経営する氏田さんが「昨日屋久島で夕食の後、外に出ると人っ子一人いなかった。この町を元気にしたい。そのための一助となれば」と語った。

 加世堂さんは「夢・目標を持つことの大切さ」をテーマに講演した。コロナ禍の3年間で「当たり前のことなんて何一つない」と感じたこと、30歳で自分の店を持つ、2015(平成27)年に東京店をオープンする、2019年に居酒屋日本一になると期限を設けて夢・目標を立てて実現に努力したことを紹介し、居酒屋甲子園優勝の感動を伝えるビデオを上映した。最後に「自分にとって価値がある夢・目標をまず見つけて、それをかなえるためにできることをやり続けて」と熱く呼びかけた。

 講演終了後の実演には、事前に申し込んだ児童や生徒と保護者100人余りが参加した。お茶を与えて養殖するという長島町の「茶ぶり」と枕崎のカツオの解体ショーがあり、児童・生徒全員が巻きすを使って恵方巻きを作る体験をした。

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