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屋久島の漁師町に日曜限定食堂 公民館活用し「ふるさとに活気を」

「一湊公民館」の入り口に下がる、食堂ののれん

「一湊公民館」の入り口に下がる、食堂ののれん

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 ブランド魚「くびおれサバ」の水揚げで知られる一湊漁港を抱える屋久島、一湊集落の公民館に、日曜限定の食堂「一湊食堂」がオープンして2カ月がたつ。

「海鮮丼セット」(1,000円)は小鉢とすまし汁付き

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 メニューは、「海鮮丼セット」と「うどんセット」(以上1,000円)の2種類。海鮮丼には汁と小鉢、うどんには、郷土料理つき揚げと特産のサバの荒節をトッピングし、ミニ漬け丼と小鉢がセットになる。この日の海鮮丼の具は、定番のくびおれサバにカンパチ、タイ、エビ、アオリイカの5種。うどんのつゆには、削りたてのサバの本枯れ節を使う。

 食堂を営むのは、一湊集落在住の4人。4人とも他に仕事を持っているため、日曜のみの営業としている。代表の寺田久志さんは2010年に東京からUターンし、一湊の過疎化に衝撃を受けた。「ふるさとに活気を取り戻したい」「港町である一湊に、海鮮を食べられる食堂が1軒もないのはもったいない」との思いから、仲間たちと一昨年から構想を練り、関係者を招いたプレイベントや予約制の小規模な営業を経て1月、正式オープンにこぎ着けた。

 観光客の少ないシーズンながら、1日20食限定のセットは、地元一湊や話を聞き付けて島のあちこちから足を延ばしてくる人々で、ほぼ売り切れる。寺田さんは「今はまだボランティアとして活動しているが、ゆくゆくはツアー客などを受け入れて雇用を創出し、集落の経済が回るようになれば」と構想を話す。

 日曜のみ営業。営業時間は11時30分~13時。

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