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屋久島で豊漁を願う祭り「一湊浜まつり」 客を乗せて華やかな船団パレード

べたなぎの一湊湾を一列に連なって船団パレードする「浜まつり」

べたなぎの一湊湾を一列に連なって船団パレードする「浜まつり」

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 「首折れサバ」で有名な屋久島の港町で7月15日、「一湊浜まつり」が催された。

サバのつかみ取り大会でごった返す「浜まつり」の会場

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 漁港に祭られたえびす神での神事の後、地元の子どもたちは「さばもついごて(サバも釣れますように)、びょうきもせんごて(病気もしませんように)、なんまんそうろう(南無阿弥候)」と声を掛けながら、紅白の餅を海に投げ入れ、マダイの稚魚を放流。漁業関係者と共に豊漁を願った。

 神事の後、大漁旗で飾り付けられた漁船は、客を乗せ一湊湾をパレード。べたなぎの船上では、潮風が涼しく、眠りにつく幼児も見られた。島の東、宮之浦から家族で訪れた藤森恵里さんは、「去年は船団パレードに間に合わなくて乗船できなかったので、今年は早めに来た」と笑顔を見せた。

 パレードの後は、漁協の水揚げ場に設置したいけすで小学生以下の子どもを対象としたサバのつかみ取り大会、スイカの早食い競争やコーラの早飲み大会、地元有志による演芸大会で盛り上がった。会場では、地元名物の「つきあげ」がのったうどんや郷土菓子「かからん団子」が販売された。

 祭りの締めには、恒例の鮮魚の即売会が行われ、市価よりも低い特別価格に参加者は長い行列を成した。

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