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屋久杉加工の可能性広げる新店舗 環境負荷の少ないオリジナル商品開発

木工作家、辻有希さんによる屋久杉の香立て

木工作家、辻有希さんによる屋久杉の香立て

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 屋久杉の加工と販売を行う「武田産業」(屋久島町安房)が6月15日、新店舗「YAKUSHIMA BLESS」をオープンした。

ワークショップ用の10人掛けの大きなテーブル

 同店は、屋久島ならではの素材を生かしたオリジナル商品と屋久杉を磨くワークショップ、専用ゴーグルを着けてのバーチャルリアリティー体験を3本柱とするショップ。アートディレクターの伊藤孝成さんが、店のコンセプトからビジュアル、商品開発、パッケージ、空間、スタッフウエアまでディレクションし、隅々まで統一感のある落ち着いた雰囲気にまとめた。

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 工芸品の素材として知られる屋久杉は2016(平成28)年、山中からの大規模な搬出が終了。今後、生産される見込みは少なく、その価値は年々高まっている。店長の金田幸代さんは、屋久杉工芸に50年以上携わってきた「武田産業」創業者の孫に当たる。幼い頃から身近にあった屋久杉を、小さなかけらやおがくずまで「余すところなく生かしたい」と、伊藤さんと打ち合わせを重ねた。

 第1弾のオリジナルグッズは、屋久杉のせっけんとお香、香立て。「環境への負荷の少ない上質なもの」をテーマに、手作業でせっけんを作る「Limei soap(リーメイソープ)」や「東京香堂」のペレス千夏子さん、木工作家の辻有希さんに製作を依頼した。

 壁一面に整然と並ぶのは、手のひらにすっぽりと収まる屋久杉のかけら。一口に屋久杉といっても木目によってその価値はさまざまで、専門店ならではの多様な木目をそろえている。ワークショップではこの中から気に入ったものを選び、磨き上げる。オリジナルのランチョンマットなどが付いて、料金は2,700円~。

 エントランスもトイレもバリアフリー構造で、授乳室も完備。バーチャルリアリティー登山体験など、体が不自由な人や赤ちゃん連れの人が少しでも屋久島の楽しみを味わえるよう、工夫を重ねている。

 営業時間は9時~17時。日曜定休。

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