屋久島環境文化研修センター(屋久島町安房、TEL 0997-46-2900)が6月23日、開館23周年事業としてオープンデーを開催した。
同センターの運営母体は、屋久島が世界自然遺産として登録された1993(平成5)年に鹿児島県と屋久島町(設立当時は上屋久町と屋久町)が設立した屋久島環境文化財団。屋久島の自然保護と、自然と共生する地域づくりを進めている。センターは環境学習のための研修施設として1996(平成8)年に開館し、宿泊研修を含むさまざまなプログラムを提供してきた。スタッフはインストラクター5人を含む9人。年間の利用者は延べ約8000人。
センターでは毎年この時期、住民との交流やセンターの活動への理解を図るためオープンデーを行っている。今回は、火打ち石を使った「火おこしチャレンジ」、市販のちりめんじゃこに交じっている小動物を探す「ちりめんモンスター」、手に乗るサイズのブーメランを作り飛距離を争う「手乗りブーメラン」など7つのテーマを用意した。参加者のほとんどは小学生以下の児童とその親で、約250人が参加した。センター職員に加え、6人の財団ボランティアらも応援に駆け付け、指導に当たった。
イベントを担当した小薗(こぞの)正臣さんは「体験を通して感動を与えられるテーマをインストラクターたちが考案した」と話す。「使用する道具や材料は市販の物もあるが、観察する水生動物を採集したり、玉転がしに使う竹材を切り出したりと、インストラクター自ら用意した物もある手作りのイベント。参加した皆さんが楽しそうな様子で帰っていくのを見るのが何よりうれしい」とも。
センターの開館時間は9時~17時。入場無料。