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屋久島の伝統行事「十五夜祭」 集落の活性化目指し途絶えた伝統再開

大人同士の綱引きは集落の班ごとに組分け

大人同士の綱引きは集落の班ごとに組分け

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 屋久島町の各集落で9月24日、伝統行事の「十五夜祭」が行われた。

声援が飛び交う子どもたちの相撲

 同祭は旧暦10月の満月の日に行う。カズラとワラをよって作った直径20センチほどの綱を揺らし、月に向かって「綱上げ」の歌を歌う。綱引きをした後、その綱を土俵にして相撲を取るのが習わし。綱作りや歌は集落によっては簡略化されている。

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 松峯集落は24日の天候不良を懸念し、23日に開催。松峯生活館隣の広場に集落の人々が集まり、綱引きと相撲を行った。婦人部と集落の女性たちが作ったおにぎりと温かい豚汁を手に、曇り空に時折顔をのぞかせる「中秋の名月」を楽しんだ。会場は終始子どもたちの元気な声が響き、にぎやかな一夜となった。

 秋の収穫への感謝と集落の無事や安全を願う大事な行事だが、過疎化によって衰退。松峯区長5年目の泊秋敏さんは「区長になった当時は十五夜祭を中断していたが、3年目に復活させた。まずは区民が一堂に会して行事を行うことに意味があるので、綱は運動会のロープを代用した」と話す。

 「綱引きと相撲のまね事から始め、より月見を楽しむために翌年はおにぎりや豚汁を準備した。たくさんの人が集まったので、昨年、今年も同じ形で行っている。行事はIターン者と集落の人々が出会う良いきっかけにもなる。移住者と地元民が連携することで、集落の活性化につながるのでは。今後もぜひ続けていきたい」と意気込む。

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