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大自然に魅了された絵本作家・たにけいこさん、屋久島の魅力を語る

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 絵本作家のたにさん(左)と藤本さん

 絵詩集「森のおしゃべり~命あふれる屋久島の心~」を9月28日に出版したたにさん。屋久島の森に生きる小さな生き物やシカ、サル、草花や何千年も生きてきた杉や木のささやきを20編の絵と詩でまとめた。「屋久島の森は、いつも大自然の感動とメルヘンの世界へ誘ってくれる。長年大切に温めていたものが一つの形になってうれしい」とたにさん。

 屋久島を初めて訪れたのは28年前。郷土研究家らと縄文杉登山に参加したことをきっかけに屋久島の大自然に魅了され、屋久島をテーマにした童話や絵本が生まれたという。「屋久島はとても不思議な世界。地球に立っていることを感じさせてくれ、いろいろな想像を広げてくれる」と話す。

 その後、取材やプライベートで何十回も屋久島を訪れる。「ウミガメの来る白い砂浜、温泉、ガジュマルや滝など魅力的なところはたくさんあるが、フルーツ園で食べたさまざまな果物が忘れられない」。道端に無人市があり、新鮮な野菜や果物が手軽に手に入る屋久島。そんな素朴な風景も楽しく、「お土産に買ったフルーツを自宅で食べる度に屋久島を思い出し、屋久島の人の心に触れたような気持ちになる」という。

 「屋久島は、大自然の命と不思議さを教えてくれた原点」と話すたにさん。今後について、「屋久島の大自然がいつまでも大切に守られるように、エコの場所としてモデルになれるように協力し合えたら素晴らしい。作品を通して生き生きとした宇宙的な屋久島や、親切で温かな心の屋久島の人々、これからも多くの発見をして作品を作り続けていきたい」と展望を語る。  

 「やくしまじかん」の放送は毎週土曜13時30分~13時50分。

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