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屋久島で森林セラピー 縄文杉行かず「癒やし」目的にゆったり森歩き

木を見上げ心の声に耳を澄ませる

木を見上げ心の声に耳を澄ませる

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 屋久島町で森林セラピーガイド「森呼吸(しんこきゅう)」(TEL 090-3622-8509)がスタートして1カ月がたった。

屋久杉の一つ「三本杉」の前で深呼吸しながら瞑想

 同サービスを立ち上げたのは森林セラピーガイドの辻美穂さん。森林セラピーとは科学的・医学的な根拠に基づいた森林浴で、ストレスホルモンの減少や、低下している免疫機能を高める効果があるとされる。NPO法人「森林セラピーソサエティ」が実施する試験を受けることで資格の取得が可能。

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 ツアーの行き先は「縄文杉」などの有名な観光スポットではなく、人が少ない静かな森。「あまり知られていない所にも、屋久杉やコケを楽しめる森がたくさんある」という。いくつかのモデルコースのほかに、事前に打ち合わせてオーダーメードも可能。森の中でハンモックに揺られたり、深呼吸しながら瞑想(めいそう)したり、ゆったりと五感で自然を感じる時間をつくる。

 2012年、神戸から屋久島へ移住した辻さんは、葬儀屋や病院の調理師などを経験。一時は忙しさから島の魅力を感じる余裕がなく、他県への移住を検討したこともあったが、「屋久島が好き」という人々と知り合うことが増え、徐々に島の魅力を再認識するようになった。

 あるイベントで20年のジャズダンス経験を生かした振付師の依頼を受けたことがきっかけで、2017年7月に「虹(こう)ダンス教室」を開く。ダンスを通して「屋久島を病気にならない体づくりができる島にしたい」と思い立った折に、森林セラピーガイドについて知り、自身のやりたいこと、島の環境とコンセプトが合致したことから、すぐに資格を取得した。

 辻さんは「登山や森歩きと聞くと、ハードで長時間歩かなければならないイメージがあり、諦めてしまう人もいる。高齢で歩くことが難しい人、体力に自信がない人も癒やしを求めているのでは。それぞれの要望にできるだけ寄り添ったコースを提案する」と話す。

 「このサービスを通して、過去の自分のように都会で頑張りすぎている人、疲れている人、ストレスを抱えている人に、自分自身を大切にすることの必要性を伝えたい。ツアーを行うことで、自身も癒やされていると感じる」とも。

 料金は1人1万6,000円~。人数が増えると1人当たりの金額が割り引かれる。