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屋久島でチャリティーイベント「ホワイトリボンラン」 すべての女性の健康願って走る

和気あいあいとスタート

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 屋久島町健康の森公園(屋久島町安房)で3月5日、チャリティーイベント「ホワイトリボンラン」が開催され、男女約70人がマイペースで5キロのコースを走った。

参加者とスタッフ(前列右端に杉下さん)

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 ホワイトリボンランは、国際協力NGOジョイセフ(JOI CFP)が2016(平成28)年に始めたチャリティーイベント。3月8日の国際女性デーに合わせて、「走ろう。自分のために。誰かのために。」をスローガンに、全ての女性が健康に幸せに生きられることを願う人たちが集まり、ランニングを通して国際女性デーを盛り上げる。今年は3月4日と5日に、全国47カ所(1月時点)の会場で開かれた。

 屋久島では今回が初めて。屋久島尾之間診療所(屋久島町尾之間)を昨年4月に継承した院長の杉下智彦さんが呼びかけた。杉下さんはアフリカで長期の医療経験を持つジョイセフの理事で、ホワイトリボンランを支援する東京女子医科大学の客員教授でもある。1月24日には、イベントの紹介と女性の健康課題、特に屋久島における課題についてオンライン勉強会を開いた。

 ホワイトリボンランの参加者は「run to empower women」と書かれたTシャツを着て、混雑を避けるため3グループに分かれてスタートした。健康の森公園のグラウンドから一般道に進み、安房川に架かる松峯大橋を渡った先でUターンする5キロのコース。中には歩いたり途中で引き返したりする人もいるなど、全員がマイペースでランニングを楽しんだ。最初のスタートから1時間後には全員がゴールし、協力企業の住友生命が設置した健康相談コーナーで健康チェックを受けていた。

 ホワイトリボンランの参加登録費は、収益全額が寄付となり、ガーナの女性の命と健康を守る活動に充てられる。参加者がTシャツを着て走る様子をインスタグラムに投稿すると、件数に応じた寄付金がスポンサー企業から贈られる。ガーナは、ジョイセフがこれまで活動してきた地域の中で特に10代の女性の妊娠の割合が高い地域。

 杉下さんは、「ホワイトリボンランは、女性の健康を考える良い機会。毎年開催して島ならではの課題をみんなで考えたい」と話す。

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