「やくしま未来応援団2020」が5月1日、クラウドファンディング「屋久島癒しの応援ギフト~離れていてもつながってるよ~」を開始し、全国の医療機関と島内の事業者の支援に乗り出した。
発起人の村松佳子さんは「新型コロナウイルス感染症に立ち向かう医療機関や、自粛生活でストレスを感じている人たちへ屋久島の商品を届けたい。観光客が激減し、経済的に困っている島内の事業者や生産者を支援したい」とプロジェクトを立ち上げた。開始から48時間で目標額の100万円を超える支援が集まり、現在300万円のネクストゴールを目指し引き続き支援を募る。
リターン品は木工品、地魚の薫製、タンカンジュース、ヤクシカ肉など、さまざまな島の産物がそろう。プロジェクト開始後の追加出品もあり、ヤクシカ革を使った革小物や「焼酎と宅飲みセット」などのリターン品が加わった。購入金額に任意の金額を上乗せ可能で、集まった資金は医療機関への支援に充てる。
島内唯一の総合病院には通常、福岡県の系列病院などから交代で応援要員が来るが、緊急事態宣言によりスタッフの行き来ができない状況という。限られた人員での運営や、衛生管理の徹底で負担がかかっている島内の病院と福岡県に帰れないスタッフに、集まった資金の一部でリターン品を購入し届けた。
村松さんは「日本各地の人に癒やしと元気を届け、屋久島も元気にしたい。送付先は自由に指定できるので、自分自身へはもちろん、大切な人へのギフトとしての購入も可能。金額が目的ではなく、多くの支援が集まれば、より多くの方と医療機関に屋久島からの癒やしを届けられる。引き続き応援してほしい」と話す。
リターン品の購入期限は6月14日まで。発送は6月下旬ごろ。