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屋久島でペチャクチャナイト 多様性のある場づくりで島の高校生と地域つなぐ

集合写真

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 「PechaKucha Night(ペチャクチャナイト)Kirishima Vol.12 in 屋久島」が10月22日、屋久島高校(屋久島町宮之浦、TEL 0997-42-0013)の武道館で開催された。

開会のあいさつをする岩男さん

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 「PechaKucha Night」とは、2003(平成15)年に東京で初めて開催されたトークイベントの名称。登壇者は20枚のスライドを20秒ずつ、合計400秒(6分40秒)でプレゼンテーションする。堅苦しい発表会や講演会ではなく、飲み物を片手にプレゼンの感想を共有するなど気軽に交流を楽しむことができ、世界の1100以上の都市で開催されている。

 ペチャクチャナイト霧島実行委員会の岩男昭人さんに、NPO法人HUB&LABOYakushimaの福元豪士さんが「屋久島でも開催したい」と話を持ち掛けた。岩男さんが手掛けた12回のうち、離島での開催は初めて。当日は子どもから年配者まで60人以上が参加し、うち13人が高校生だった。

 プレゼンターは屋久島ユースホステルの渡邉萌さん、カフェ・キヨコンネガイの馬場貴海賀さん、屋久犬保存会の永綱未歩さん、ガイドオフィス屋久島の渡邉剣真さんなど島内で活動する人々のほか、種子島で交流スペースCONNECTを運営する上妻昇志さんも駆け付けた。

 高校生も2人が登壇。内田朝臣さんは海のごみ問題を解決するために設立した「△VISION(デルタビジョン)」の活動について、菊池伊吹さんは愛知県出身で自然が好きという理由から屋久島高校へ入学するために移住を決意したことなどを発表し、参加者の注目を集めた。

 福元さんは「屋久島高校と地域をつなげたこと、参加した高校生が『楽しかった』と言ってくれたことがとてもうれしかった。会場内に子どもたちが遊べるスペースを作るなど、どの年代の人でも楽しめる、多様性のある空間づくりを意識した。今後もこういったイベントが島内で増えていくことを期待している」と話す。

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