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屋久島の地杉でパズル作り 保育園で楽しく林業を学ぶ、木育教室

真剣な面持ちでパズルに好きな色を塗る子どもたち

真剣な面持ちでパズルに好きな色を塗る子どもたち

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 屋久島の「なかよし保育園」(屋久島町宮之浦)で1月22日、楽しみながら林業を学ぶ木育教室「なかよし水族館をつくろう~森と海はともだち~」が開催された。

パズルにも写真たてにもなる木育キット

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 鹿児島県認定木育インストラクターと保育士の資格を持つ「ウッドショップ木心里(きこり)」(安房、TEL. 0997-46-4560)の日高ゆかりさんが、企画を持ち込み、保育園や鹿児島県熊毛支庁屋久島事務所の農林普及課と共に、内容を練った。

 参加したのは、年長クラスの18人。木材や林業の話を聞いた後、一人ずつの名前を刻印した魚型パズルキットを配布。キットは屋久島で育った地杉の無塗装の板で作られており、組み立てるとパズルにも写真立てにもなる仕組み。子どもたちは、受け取ったパズルをパーツごとにペイントしたり、枠にサンゴや貝殻を貼り付けたりと、思い思いのアイデアで、世界に一つの作品を作り上げた。塗料や接着剤の乾燥を待つ間には、絵本の読み聞かせや林業クイズを楽しみ、2時間近いプログラムを飽きずに満喫していた。

 5歳児を担当する保育士の岩川真夏さんは「今年度は、コロナ禍で遠出できない子どもたちと共に『なかよし水族館』と題し、海をテーマにした工作やイベントに取り組んできた。卒園前に思い出に残る作品を作ることができてうれしい」と話した。

 日高さんは、今後も依頼があれば、屋久島の各施設などで出張授業を行うほか、パズルキットの商品化も検討している。

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