屋久島環境文化村センター(屋久島町宮之浦、TEL 0997-42-2900)が7月14日、開館23周年を記念して「むらせんまつり」と映画鑑賞会を開いた。
同センターは屋久島の玄関口の一つである宮之浦港入り口にあり、自然と共生する地域づくりのための拠点として1996(平成8)年に開館した。館内には展示ホール、大型映像ホール、書籍・グッズ販売コーナー、観光案内所などがあり、屋久島の自然や文化に関する総合的な情報の提供と案内を行っている。略称は「村センター」。姉妹施設である屋久島環境文化研修センターと同様、屋久島環境文化財団が運営する。
センターでは毎年この時期、センターの施設、事業、職員に親しみを持ってもらうため、住民と交流するイベントを開催している。午後に行われた「むらせんまつり」では、自然の石、貝殻、流木などを組み合わせた造形作品を作る「おもしろ自然工作」や、自由に描いた絵でうちわを製作する「オリジナルうちわ作り」など、4つのテーマを用意した。
夕方からは、センターの大型映像ホールで映画「ボス・ベイビー」を2回上映。ホールは約250人を収容でき、通常は屋久島を紹介する迫力ある映像を有料で上映しているが、今回の開館記念イベントを含め、年に数回、主に島民のために無料の映画上映会を行っている。「島内には映画館が1軒もないので、大画面で映画を鑑賞する楽しみを子どもたちが知る機会になってほしい」とイベントを担当した日高啓太さんは話す。
イベント参加者のほとんどは小学生以下の児童とその親で、「むらせんまつり」と映画上映会合わせて約500人が参加した。運営にはセンター職員8人、財団ボランティア6人に加え、高校生ボランティアも協力した。
センターの開館時間は9時~17時。入館無料(展示ホール及び大型映像ホールは観覧料が必要)。