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「屋久島和紙」研究会が展覧会「8がつ展・9」 漉いた紙に絵や書を描いて展示

「8がつ展・9」展覧会会場

「8がつ展・9」展覧会会場

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 「屋久島和紙」研究会が現在、屋久島環境文化村センター(屋久島町宮之浦、TEL 0997-42-2900)で展覧会「8がつ展・9」を開いている。

「屋久島和紙」研究会を主宰する小林愼一さん

 「屋久島和紙」研究会では毎年8月に「8がつ展」を開催しており、9回目となる今年は7月に変更した。「漉場(すきば)工房」(屋久島町一湊)で漉(す)いた大小さまざまな紙に描いた絵や書を展示する。絵は、墨を使った単色のもの、絵の具を使ったカラフルなもの、油絵を連想するようなタッチのものなどさまざま。書のテーマもさまざまで、サイズははがき大のものや短冊状のもの、大きな紙を数枚貼り合わせた特大サイズまである。それぞれの出品者が、和紙に「書く・描く」ことを楽しんでいる様子が伝わってくる展示となっている。

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 会を主宰する小林愼一さんは1980年代に屋久島に移住し、高品質でオリジナリティーのある和紙を目指して活動してきた。屋久島の地理的、歴史的背景から和紙について考察し、島内に自生する植物を使って紙を漉くなど、さまざまな試みを行っている。多雨の屋久島は、乾燥を必要とする和紙の製作には一見不向きだが、隣の種子島では江戸時代に製作されていたことが分かっており、屋久島でも作られていた可能性が高いという。

 屋久島在住の画家で出品者の1人、黒飛淳さんは「制作作業を通してやっと、手漉き和紙のことが少し分かってきた感じがする。自分にとって大収穫」と笑顔を見せる。

 開催時間は9時~17時。入場無料。7月18日まで。

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