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屋久島の温泉前に障がい者就労支援施設「サロン湯の峯」 地域住民との交流目指す

「サロン湯の峯」の玄関(中央が傘木さん)

「サロン湯の峯」の玄関(中央が傘木さん)

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 障がい者の就労を支援するNPO法人「じゃがいものおうち」(屋久島町尾之間、TEL 0997-47-3588)が地域住民との交流の場として「サロン湯の峯(みね)」(屋久島町尾之間、TEL 0997-47-3317)を開設して2カ月がたった。

玄関を入ると「じゃがいものおうち」の製品が並ぶ

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 場所は尾之間温泉の真正面。もともとは尾之間地区住民の憩いの場として2階建ての民家を改装した建物で、「じゃがいものおうち」が運営したいと申し出てリフォームした。「サロン湯の峯」の名前も、以前から使われていたものをそのまま使っている。湯上がりに気軽に立ち寄れる立地。

 サロンでは、「じゃがいものおうち」で障がい者がスタッフと協力して作ったタンカンジュース、黒豚みそ、ウコン、屋久島の海水から作った塩などを販売する。従来は土産物店などで販売していたが、直営のサロンで販売することで、購入者の反応を見る狙いがある。タンカンジュースなどは、サロンの飲食コーナーで飲むこともできる。自然に優しい商品などの委託販売や「じゃがいものおうち」で栽培した野菜の販売、支援者から寄付してもらった古着の格安販売も行う。

 飲食コーナーでは現在は飲み物しか提供していないが、夏に向けて豆腐や豆乳ソフトの販売も計画しているという。サロン運営リーダーの傘木風子(ふうこ)さんは、「地域の方に気軽に来ていただいて、障がい者と交流し互いに理解し合うきっかけの場になってほしい。将来的には、地域の食材を工夫してメニューを拡大したい。障がい者の皆さんが地域で生き生きと仕事ができるように支援を続けていきたい」と話す。

 営業時間は10時~14時30分。日曜・木曜定休。

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