屋久島の安房公民館で1月21日、屋久島環境文化研修センターが主催する「屋久島環境未来ミーティング」が開かれた。
同会は今年で2回目。地域課題と未来の共有、住民ネットワークの構築、対話の文化づくりを目的に開催。プレゼンター7人、参加者約60人が集まった。
プログラムの最初は全員参加型のワークショップ。6人1組で輪になり、円卓に見立てた丸いダンボール「えんたくん」を膝に乗せ、テーマから連想するキーワードを書き出す。参加者は一般住民、区長、町議員と多種多様で、初めて顔を合わせるメンバーも多かったが、「屋久島の未来」をテーマに意見を交わし、会場は大いに盛り上がった。
その後、各プレゼンターが屋久島の未来へ向けて取り組む自身の活動について紹介する「未来プレゼンテーション」、参加者がプレゼンター別に分かれて対話する「未来会議」、最後に「未来会議」の成果発表の時間も設けた。
プレゼンターは「屋久島ジビエ加工センター」の石原聡一郎さん、「NPO法人屋久島エコフェスタ」の田平拓也さん、「屋久島無電柱化プロジェクト」の会田淳一さんなど。参加者はプレゼンターのユニークな活動や画期的なアイデアに、共感や驚きの声を上げながら耳を傾けた。「未来会議」ではそれぞれのグループが屋久島への思いや、暮らしの向上のための提案を形にしていた。
屋久島環境文化財団研修課課長の吉國三宝さんは「参加者からは『来年も開催するの?』という声が最も多かった。60人ではもったいないので、もっとたくさんの人に来てもらいたい。さまざまな活動をしている人がいることが分かったと同時に、個々で活動していて横のつながりが少ないことが浮き彫りになった。つながることで可能性が広がることを期待したい」と話す。