屋久島町歴史民俗資料館(屋久島町宮之浦、TEL 0997-42-1900)で7月26日、「紙すき体験講座」が催された。
「屋久島和紙研究会」の小林槇一さんを講師に迎えた同講座は、今年で3回目を迎える。夏休みの家族連れや旅行者など40人近くが参加した。
資料館の中庭には、コウゾの繊維が混ぜ込まれた白濁した液が用意され、参加者はハガキ大の網の張られた専用の木枠に液をくみ、紙すきに挑戦した。均一にすくのは難しいが、失敗してもやり直しが利くため、参加者は練習を重ねながら、おのおの渾身(こんしん)の1枚をすき上げた。
家族で参加した中路美佐子さんは「失敗してもそれが味になるので、自由な発想を引き出せてとても楽しかった」と話す。
屋久島環境文化村センター(屋久島町宮之浦、TEL 0997-42-2900)の交流ホールでは8月1日から、今回すいた紙も含め、小林さんがすいた和紙を使った展覧会が開かれる。画家の黒飛淳さんや書家の可二三(かにさん)さんなど、島在住の美術家と小林さんがコラボレーションした作品が一堂に会する。開館時間は9時~17時。交流ホールは入館無料。8月16日まで(15日は休館)。
最終日を除く会期中の10時~12時には、小林さんの営む漉場(すきば)工房(屋久島町一湊)で紙すきワークショップが開かれ、資料館の体験講座と同じような紙すき体験ができる。参加費は500円。