屋久島高校(屋久島町宮之浦)が12月7日、「縄文牛」の新商品試食会とお披露目会を行なった。
屋久島で地域資源の活用に取り組むリファインホールディングス(東京都)と協力して行った両イベント。縄文牛の認知度向上と利用促進を目的に、生徒と同社は8月から共に商品開発に取り組んできた。当日は、同校の体育館で開催された「環境クリスマスフェスタ」の一角に設けたブースに縄文牛チップスや縄文牛焼肉弁当、抱き枕を展示。いずれも情報ビジネス科の2年生が3グループに分かれ、半年かけて開発に取り組んだ商品で、試食などをしてもらいアンケートも取った。
縄文牛は屋久島・種子島育ちの経産牛に、地元産のかんきつ類や芋焼酎の搾りかすなどをブレンドした飼料を与えた屋久島初のブランド牛で、2023年に販売を開始した。島内の飲食店や宿泊施設で提供されているほか、ビーフジャーキーに加工され、土産物店で販売されている。
同社食のリファイン推進室の牧野敬一室長は「オンラインも含めた10回の授業を経て、65の企画が生まれた中から3つに絞って開発を進めた。自分たちにはないアイデアがどんどん提案されて、新鮮だった」と振り返る。
生徒と同社は今回のアンケート結果や来場者の反応などを基に2025年3月の発売を目指し、商品に磨きをかけていくという。