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屋久島への来島者向けマナー動画を全面改定 外国人観光客にも分かりやすく

手荷物を待つ間、動画を眺める乗客

手荷物を待つ間、動画を眺める乗客

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 屋久島が世界遺産に登録されて今年で30年を迎えるに当たり、観光の基本的なマナーを伝える動画を環境省が全面改定し、4月12日、空港ターミナルビルなどで放映を始めた。

動画の字幕は日本語と英語の併記

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 コロナ禍で大きく落ち込んだ訪日外国人を含む観光客が、今後増加に転じることを見据えて、屋久島を訪れるさまざまな利用者に対して、登山やドライブなどにおける基本的なマナーをアニメーションやピクトグラムを使って分かりやすく伝えるよう工夫した。ナレーションは日本語だが、字幕は日本語と英語を併記。飽きることがないよう映像時間は5分以内にし、最新の美しい映像を駆使して楽しみながら視聴できるものとした。

 従来は世界遺産センター(屋久島町安房)で主に団体向けに上映したり、高速船が屋久島へ到着する直前に船内のテレビ画面で上映したりしていた。今回はさらに航空機による来島者も視聴できるよう配慮した。機内での上映は難しいので、屋久島空港(小瀬田)の手荷物受取場に大型液晶モニターを設置し、乗客が手荷物を待つ間に視聴できるようにした。航空機が到着して手荷物が手荷物受取場に届くまで5分以上かかるので、1回分の動画を見る時間は十分にある。

 飛行機を降りた乗客は徒歩で別々に手荷物受取場に着くので、映像は繰り返し上映する。高速船の船内と異なり、空港ではビル内のアナウンスの邪魔にならないようナレーションは切っている。改定を担当した環境省屋久島自然保護官事務所(安房)の下野裕二さんは、「ナレーションなしでも十分に内容が伝わると思うが、ビデオ上映の効果が上がるよう乗客の反応を見ながら改善していきたい」と話す。

 今後は動画共有サイトユーチューブへのアップロードや、島内の観光施設やレストランなどに上映を依頼するなど、閲覧の機会を増やすよう取り組む。情報発信の場所や対象者を考慮して約1分のダイジェスト版「登山編」や「動物編」も制作しており、今後ユーチューブで公開するという。

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