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屋久島に2つのFM補完中継局が開局 南部のAM放送難聴を解消

ラジオ放送に聴き入る栗生区の住民

ラジオ放送に聴き入る栗生区の住民

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 屋久島南部のAM放送難聴を解消するため、2つのFM補完中継局が3月30日に開局した。

県道に面した上之牧中継局

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 開局したのは、屋久島南部の上之牧局(屋久島町平内)と、その西隣りの栗生局(屋久島町栗生)。通常はAM放送であるNHKラジオ第1を、FM放送波を使って送信する。FMラジオを周波数82.9メガヘルツ(上之牧局)または78.5メガヘルツ(栗生局)に合わせることで、第1放送を聴くことができる。

 屋久島の北部では、隼人(はやと)放送局(霧島市隼人町)から送信される鹿児島放送(576キロヘルツ)が受信できる。2020年には種子島FM補完中継局(西之表市、79.3メガヘルツ)が開局し、屋久島の70.3%に当たる6158世帯(開局当時)をカバーしている。

 一方、島の南部では、奄美大島の名瀬ラジオ(奄美市名瀬、792キロヘルツ)を聴けるが、中継局からは200キロ以上離れている上に、夜間は海外の電波が混信するなど聴きにくい状態だった。AM波は、昼間は地表に沿って伝搬するが、夜間は電離層で反射して長距離を伝搬するため、海外の電波が日本に到達し混信することがある。FM波は遠くまで伝わらないが、雑音の影響を受けにくく、今回の開局によって、きれいな音質で第1放送を聴けるようになった。

 両局がカバーする南部の平内区や栗生区では、従来難聴地域であったために、ラジオを聴く習慣がほとんどない。農家は、ラジオではなくCDを聴きながら畑仕事をしていたので、今回の開局をとても喜んでいるという。ラジオを新規に購入した住民もいた。

 今回の2つの中継局は、島内の25.3%に当たる1478世帯をカバーする。種子島中継局と合わせると95%以上の世帯がカバーされることになる。残る5%の世帯は永田区など島の北西部に位置し、AMの鹿児島放送が良好に聴けるという。

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