屋久島町役場(屋久島町小瀬田)フォーラム棟で11月24日~27日、「木育」をテーマにした木製品の展示などを行う「屋久島木工フェスタ」が開催された。
当初は10月開催の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で1カ月延期となった。10月は、10月8日の「木の日」(「十と八」で「木」の日)にちなんで林野庁が定める木材利用促進月間(旧木づかい推進月間)。これに合わせて屋久島町みどり推進協議会(事務局:屋久島町産業振興課)が開催し、林業組合が協力した。
屋内の展示場には、「福島木工家具店」(屋久島町尾之間)や「Murakami Woodworks」(屋久島町楠川)など、島内の6店のブースが並び、食器、おもちゃ、楽器、インテリア、家具など幅広いジャンルの手作り木製品が展示された。派手な色に塗装されたものはなく、どの製品も木の質感を生かした仕上げになっている。
来場者は子ども連れが多く、展示品を手に取って木の感触を楽しんだり、ブースで待機する店主から使い方を丁寧に教えてもらったりしていた。会場の片隅にはキッズコーナーが設けられ、用意された積み木や幼児用木琴などを自由に使って遊んでいた。
最終日は好天に恵まれ、屋外に用意された体験コーナーで、係員の指導で竹とんぼ作り、竹で箸やスプーン作り、シイタケの駒打ちなどを体験した。シイタケの駒打ち体験では、通常よりも短い40センチほどの原木に電動ドリルで穴を開け、シイタケ菌の入った種駒をハンマーで打ち込み、自宅に持ち帰った。湿度や温度をうまく管理すれば、早ければ来年夏には収穫できるという。