屋久島高校(屋久島町宮之浦)で11月23日、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマにしたイベント「屋久高環境フェスタ」が開催された。
同校情報ビジネス科の学生で構成される「屋久島お助け隊」がプロデュースしたイベントで、より多くの人が環境問題やSDGsに関心を持ち、環境問題対策に取り組むことを目指して開催した。
体育館のステージでは、吹奏楽部による屋久島古謡「まつばんだ」などの演奏で幕が開き、普通科環境コースの3年生が、島内の温泉と断層との関係、ヒルの一種ヤマビルの特性、屋久島郷土料理と洋食との比較など、身近なテーマに対する取り組みとこれまでの成果を発表した。
次いで、日本エアギター協会会長のかながわIQさんの進行でエアギターのパフォーマンスが行われた。エアギターは楽曲に合わせて行うギターの弾きまねで、大げさな身振りで観客を魅了する。同協会理事の宮城マリオさんが長髪・半ズボン姿でパワフルな演技を披露し、かながわIQさんが「エアギターはごみを出さないし、楽器を保存する場所も不要。エコで持続可能なパフォーマンス」と紹介した。続いて、フィンランドで開催されるエアギター世界選手権で2度優勝した名倉七海さんが熱演。エアギターの魅力を語った後、ステージで観客席の生徒らと一緒に演技した。
ステージではこの後、屋久島環境文化財団職員や屋久島町議会議員らが高校生を交えてSDGsをテーマにしたトークショーを行った。隣接する武道館では、段ボール製のフリスビーやペットボトルを並べたボーリングなど、高校生が考案した廃品利用のゲームが用意され、母親に連れられた子どもたちが楽しんでいた。
フェスタ終了間近の正午ごろ、香ばしいおやつが体育館に運び込まれた。魚の頭や骨を使ったチップスと、売り物にならない残りの茶葉を利用したマドレーヌで、フードロスをテーマに高校生が開発した商品。どちらも150円で販売し、この日の収益は環境文化財団に寄付するという。