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屋久島の秋の風物詩 大漁旗はためく、港町の大運動会

青竹に渡された大漁旗が鮮やか

青竹に渡された大漁旗が鮮やか

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 屋久島町立一湊小学校校庭を会場に10月30日、「第40回 一湊地区区民大運動会」が開催された。

婦人会のおろい(踊り)

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 島の北端に位置する一湊集落は、サバの一本釣りで知られる漁師町。時折小雨のぱらつく曇天の中、住んでいるエリアごとに4チームに分かれ火花を散らした。

 屋久島では、高校、中学校、小学校、幼稚園、保育園、町と、9月から毎週末のようにどこかで運動会が開かれた。シーズンの総仕上げともいえるのが、各集落の運動会だ。

 「方言も異なる」といわれる集落ごとの文化を堪能できる貴重な機会となった同運動会。プログラムには、「よかからあまんきゃ(いいから歩け)!! 走るとまけよ」「わ~こんきゃ(あなた来なさい)! ないけや(なんでよ)!」「こまんか子ろんの走がご(小さい子どもの徒競走)」など、集落外の人が一読しただけではわからない競技が並び、本部席のアナウンスや観客席からのヤジにも方言が飛び交う。大漁旗をバトン替わりに受け渡す「大漁旗リレー」も名物だ。

 運動会立ち上げメンバーの一人、兵頭昌明さんは「伝統行事が減ったことや、小学校の統廃合によって集落の個性が薄れてきたことから、交流の機会にと運動会を企画した。こうして長く続いていることは、とてもうれしい」と話す。

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