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屋久島町が公営塾の体験会 補習期間中の屋久島高生が参加

町議会議員たちも視察に訪れた体験会

町議会議員たちも視察に訪れた体験会

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 屋久島町が導入を検討している公営塾の体験会が8月19日、屋久島高校(屋久島町宮之浦)で行われた。

タブレット端末を使った「映像授業」

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 公営塾構想は、3月に町と県立屋久島高校が協定を締結した「屋久島高校魅力化プロジェクト」の一環。正規の授業時間では足りない内容を補うために公営の塾を設けて、島に常駐する専任の講師が高校と連携しながら補講を行う。4月から5月にかけて屋久島高校生と町内の中学生・保護者を対象に公営塾設置のアンケート調査を行い、ニーズが高いことを確認した。

 今回の体験会は、公営塾での授業のイメージが湧くようにと、屋久島高校の生徒を対象に模擬授業を行った。数学と英語の2教科について、それぞれ1時間半の授業を4コマ設け、生徒の都合に合わせて選択できるようにした。個別指導が原則で、英・数とも各コマの定員は10人。事前にカウンセリングを行い、タブレット端末を使った自習形式の「映像授業」と印刷した教材を使って、講師が生徒一人一人を個別に指導した。生徒75人が受講を申し込み、町議会議員や保護者らも見学に訪れた。

 体験会の講師は、「教育とスポーツでまちのみらいをつくる」をテーマにした「みらいく」と呼ぶ事業を手掛けるBirth47(バースヨンナナ、東京都世田谷区)が派遣した。同社はここ数年の間に北海道、大分県などで自治体と協力して公営塾を開設した実績がある。

 屋久島町では今回の体験会の経験を生かして、公営塾の実現に向けて具体的な課題を検討し、早ければ年明け早々にも開設したい考え。

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