屋久島在住の水中写真家、高久至さんが6月24日、アリス館(東京都文京区)から第3弾となる写真絵本「かくれているよ 海のなか」を発刊した。
2017(平成29)年に出版された「海のぷかぷか ただよう海の生きもの」、2018(平成30)年の「アザハタ王と海底城」と同じく、かんちくたかこさんが文を担当した。
今回のテーマは「擬態」。海藻や岩やサンゴに擬態した、色とりどりの海の生き物を優しい文章でユーモラスに紹介した。国内外で撮影した写真が使われており、屋久島の写真は、4割ほど含まれている。「擬態」は、高久さんが長年撮りためてきたテーマの一つ。膨大なストックの中から、50種の生き物の写真を厳選した。
「海に潜る度に感じている、生き物たちの『かくれ技』への驚きや、それを見抜けた時の感動を読者の皆さんにも味わってもらいたい。それらを通して海の素晴らしさや大切さを感じてもらえたらうれしい」と話す。
高久さんは2009(平成21)年、屋久島へ移住。ダイビングショップ「屋久島ダイビングライフ」(屋久島町志戸子、TEL 0997-42-0174)を営みながら、水中写真家として活動している。
価格は1,540円。A4変形判横長、35ページ。対象年齢は4歳から。