屋久島の出版社「キルティ」(屋久島町平内)が4月1日、雑誌「サウンターマガジン」第2号と「中村力也写真集『NOTHING NEW』」を発売した。
「サウンターマガジン」の第1特集「鹿児島アーキペラゴ」は、写真家・石川直樹さんが巡る屋久島、トカラ列島、奄美群島。第2特集「呼吸する旅」では、アシュタンガヨガ正式指導者である更科有哉さんのインド・マイソール滞在記、写真家・中村力也さんの世界一周新婚旅行、加戸昭太郎さんによるシャモニーモンブランを取り上げた。
写真をふんだんに使った構成はそのままに、解剖学者の養老孟司さんやフリークライマーの野口啓代さんらによる読み物も前号以上に充実。部数も前号の倍となる4000部を刊行する。定価1,760円。
発行人の国本真治さんが「扱うのは、旅の情報ではなくドキュメント(記録)。情報はもうオンラインで十分探せるので、紙の本にしかできないことを意識した。表紙の特殊加工、旅先や写真のテイストによって全部紙を変えた」と話すように、各地の雰囲気を伝える凝った作りになっている。
「サウンターマガジン」と連動する中村さんの写真集「NOTHING NEW」は、現地の人々と交流しながら、1年をかけて旅する様子が収められている。発行部数は500部。定価は3,300円。
全国の書店やオンラインショップで販売中。島内では、「Ananda Chillage」(屋久島町平内)と「galleryTABIRA」(屋久島町小瀬田)で取り扱う。
2作の発売を記念し、4月20日までギャラリー「OWL」(鹿児島市)で、5月23日~6月7日に「BOOKNERD」(岩手県盛岡市)で、「中村力也写真展」を開催する。