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標高1000メートルのヤクスギランドでコケの観察会 ルーペでのぞく極小の世界

思い思いの道具と場所で観察する参加者たち

思い思いの道具と場所で観察する参加者たち

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 屋久島環境文化研修センター(屋久島町安房)が2月1日、ヤクスギランド周辺でコケの観察会「ルーペで見るコケの世界~入門編~」を開催した。

国内では屋久島でしか見られないヤクシマゴケ(右下は拡大写真)

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 当日は嵐の後に1週間続いた雨のおかげで、水を含んだコケは生き生きとし、久しぶりの青空の下で鮮やかな色を放っていた。ヤクスギランドの先は降雪のため通行止めが続いていたが、標高1000メートル超にもかかわらず、太陽が当たればポカポカ陽気で、絶好の観察日和となった。

 観察会は、インストラクターの本間詩織さんによるレクチャーで始まった。コケは、スギゴケやミズゴケなどの蘚(せん)類、ゼニゴケなどの苔(たい)類、胞子の袋が角(つの)状のツノゴケ類に分類されるといった基本的な知識を身に付けてから、中高年中心の8人の参加者一行はヤクスギランドに向かった。「蘚」は「苔」と同様にコケを意味する漢字で、漢字表記を併記する図鑑では、コケの種類によって両者を使い分けている。コケのことを蘚苔(せんたい)類と呼ぶこともある。

 ヤクスギランド周辺はコケの宝庫。参加者たちは、ルーペ、拡大鏡、接眼レンズを付けたスマホ、接写機能付きのカメラなど、思い思いの道具を使ってさまざまなコケを観察した。屋久島でコケは珍しくないが、見慣れたコケも拡大して観察すれば見え方が変わる。コマチゴケは肉厚の観葉植物のように、ヒメミズゴケモドキには小さな穴が開いていて種子を抜いたオリーブの実のように見える。山水の湧き出している場所では、国内では屋久島でしか見られないというヤクシマゴケが群生していた。

 女性参加者は「家にこもりがちな寒い日に、冠雪した太忠岳を眺めながら屋外で活動できてとても楽しかった」と喜んでいた。

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