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屋久島自然保護官事務所が自然に親しむ集い 水生生物を親子で観察

水生生物を求めて上流に向かう

水生生物を求めて上流に向かう

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 屋久島自然保護官事務所(屋久島町安房、TEL 0997-46-2992)が10月5日、男川の河口付近で「自然に親しむ集い」を開催した。

水生生物を探す参加者たち

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 自然保護官はレンジャーとも呼ばれ、国立公園等で自然環境を保護するために活動する環境省職員。屋久島では世界遺産センター内に自然保護官の事務所があり、2人のレンジャーに加えてレンジャーを補佐するアクティブ・レンジャーなど計7人が勤務している。登山道や海岸の巡視などが主な業務だが、屋久島町と屋久島環境文化財団と共催で町民を対象とした自然観察会「自然に親しむ集い」を年3回開いている。

 本年度初回の今回は「川でじゃぶじゃぶ生き物さがし!作ろうミニ水族館」と題し、小瀬田地区を流れる男川で水生生物を採集し、川にある石や枝を使ってアクアリウムを作って観察した。対象は主に小学生を含む親子で、6家族13人が参加し、レンジャーら8人が指導に当たった。

 男川河口にある「小瀬田ふれあいパーク屋久島」から川に入って上流に向かった。全員マリンブーツか沢足袋を履き、子どもはライフジャケットを着用。網や水中眼鏡を使って小魚、エビ、カニなどの水生生物を捕獲した。中には、体を屈伸させて泳ぐヘビトンボの幼虫や枯れ葉に擬態して身動きしない昆虫もいた。弱ったウミヘビをレンジャーが見つけて海に返す一幕も。捕獲した水生生物はアクアリウムで観察した後、川に戻した。

 小学生の息子2人と共に「黒潮留学」制度で屋久島に滞在中の母親は「水遊び、生き物、水槽作りと三拍子そろったイベントで、子どもたちが希望したので参加した。とても楽しくて満足」と話した。

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