竹林を整備しながら竹炭作りと竹細工を楽しめるワークショップが10月1日、「EcoVillage EKAM(エコビレッジ エーカム)」(屋久島町平内、TEL 070-2613-3856)で開かれた。
会場は出雲路あいかさんが営むエコビレッジ。「地球のための永続可能な暮らしを世界へ発信できる拠点をつくるために1人で購入した」という2ヘクタールの耕作放棄地の一部である荒れた竹林を、のこぎりやチェーンソーを使って整備した。竹は根を枯れやすくするため、根元から80センチほど残して切り倒して短く分けて林から運び出し、1カ所に集めて燃やし竹炭にした。参加者は約20人、20代~60代までさまざま。
後半は島在住の竹細工職人・河村卓馬さんが、竹から竹ひごができるまでの実演、竹ひごを使った籠作りのレクチャーなどを行った。参加者のほとんどが竹細工は初体験で、河村さんが「竹の種類は日本で約600種類、世界で約1250種類もある。竹には糖分が有り、切った時に出る水分をなめると甘い」など竹に関する知識を話すと、興味深そうに聞き入った。
河村さんは「竹は軽くしなやかで強く、加工性が高い素材。日用品が自然素材である竹に変わることで物の温かみが増し、暮らしが豊かに感じられるのでは。竹は使えば使うほど色合いが変化したりつやが出たりと、経年変化も楽しめる。竹林が整備されることで土砂崩れを防ぎ、脱プラスチックにもつながる」と竹の活用を呼び掛ける。
できた竹炭は今月26日に開催する「大地の再生講座」で使用する。