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屋久島産タンカンを精油とジュースに 副産物活用し島の事業者ら支援

島内は直営店のみ販売する

島内は直営店のみ販売する

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 「島のかおりラボやわら香」(屋久島町楠川、TEL 0997-42-0109)が6月8日、屋久島産の無農薬タンカンを使ったストレートジュースを発売した。

原料の屋久島産無農薬タンカン

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 屋久島の植物から精油を抽出し販売する同店。島の特産品タンカンの精油を抽出する際、皮の部分のみを原料に使う。副産物の果肉を有効活用するため、保存料や香料を使わない無添加ストレートジュースに加工した。製造は就業支援を兼ねて島内の福祉施設「NPO法人じゃがいものおうち」に依頼した。

 無農薬タンカンは、傷がある、形や大きさがふぞろいなどの理由で市場に出せない物を農家から直接仕入れた。ジュースに加工する際、通常は皮をむきやすいよう熱を加えるが、熱が精油の香りに影響するため、加熱せずに手作業で丁寧に皮をむいた。社長の渡辺優子さんは「精油の質を求めた結果、熱による味の変化が少なく、濃厚でフレッシュな味わいになった」と話す。

 ラベルは屋久島出身のアーティスト・小原萌衣さんのタンカンの絵を使用。小原さんは「タンカンを余すところなく活用し、地域の施設の就業支援もしており、島への思いが詰まった商品だと感じた。自分の絵を使ってもらえることが素直にうれしい」と話す。

 価格は500円(直営店のみ480円)。贈答用の専用ギフト箱は100円。数量限定で、直営店もしくはウェブサイト、島外のイベントなどで販売する。直営店の営業時間は12時~17時。

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