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屋久島の里でブッポウソウ目撃 例年この時期に飛来

枯木の頂上で周りを見渡すブッポウソウ

枯木の頂上で周りを見渡すブッポウソウ

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 6月の初め、屋久島空港の近く、長峰集落の枯木の上にブッポウソウが数日にわたって目撃された。

ブッポウソウの横顔

 ブッポウソウは体長がヒヨドリより長くアオバトより短いが、尾が短くずんぐりしている。羽は艶のある青緑色で、くちばしと脚の淡い赤が特徴。東南アジアでは年中見られるが、日本では渡り鳥。絶滅危惧種で、屋久島を含めた南西諸島では珍しい。今回目撃されたブッポウソウは、枯木の上で周囲を見渡し、時折急降下して餌を捕っているようだった。

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 ブッポウソウは「仏法僧」と書くことがある。夜の森で聞こえた「ブッ、ポウ、ソウ」というありがたい鳴き声の主だと勘違いされ、この名が付けられ、戦前にラジオでこの声を生放送したところ、それを聞いたコノハズクが同じように鳴き出したことなどから間違いだと分かったという一連の逸話は、かつて小学校の教科書にも載っていたという。実際のブッポウソウは、低い声でゲッゲッと鳴く。

 野鳥の生態に詳しい勘場奈美さん(元屋久島環境文化研修センターインストラクター)は「ブッポウソウは毎年5月から6月にかけて、南方から九州、四国、本州を目指して北上し、途中何羽かが屋久島に立ち寄るようだ。毎年3~4件の目撃情報がある。冬までには南下するはずだが、その時期に屋久島で目撃したという話は聞いたことがない。北上とは異なるコースを取るのかもしれない」と話す。

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