屋久島のレザークラフト店「ariga-to」(屋久島町一湊、TEL 080-5309-5213)が7月1日、志戸子集落から一湊集落へと移転した。
新店舗は幹線道路沿い、「布引の滝公園」の隣。以前の住宅街の中よりも店の場所が分かりやすく、広くなった。アトリエ部分がオープンになっているため、革を裁断したり、手縫いしたりの作業風景が見られるようになっている。
売れ筋は、屋久島の野生動物「ヤクシカ」の革小物。ニホンジカよりも小柄で、野生鹿ならではの傷もあるが、薄くしなやかな質感はヤクシカならではという。小ロットで染めてもらうため、色のバリエーションも豊富。ヤクシカのツノや屋久杉のビーズ、屋久島産の夜光貝のボタンなど、屋久島らしい手作りパーツもそろえ、「似ているけれど同じでない、希少価値の高い品々を用意している」と店主の清水舞さん。
「ひと口にヤクシカといっても、なめし方でその質感はさまざま。もっといろいろななめしに挑戦して、ヤクシカレザーの可能性を広げていきたい」とも。
「雨の日の観光はもちろん、地元の方にもレザークラフトの魅力に触れてほしい」と2時間程度のワークショップのメニューも検討しているという。
営業時間は11時~18時。