屋久島の宿泊施設「海の胡汀路(コテージ) てぃーだ」(屋久島町湯泊、TEL 0997-49-8750)が「飛び魚棒ずし」の販売を始めて1カ月がたった。
棒ずしは、一棟貸しのコテージが並ぶ「海の胡汀路 てぃーだ」のレストラン棟で販売
鮮度のいいトビウオが入荷したときだけ製造するため、当日の昼前にフェイスブックで販売を告知。酢で締めて炙(あぶ)ったトビウオと白ごまを混ぜ込んだ酢飯の間に挟まれた、おぼろ昆布とかんぴょうの甘(あま)煮がアクセントになっている。
トビウオの漁獲高日本一の屋久島。同施設のオーナーシェフ、根路銘(ねろめ)安毅さんは「この特産品を使って何か名物になるような物を作れないか」と2016年、この棒ずしを考案した。当初は口コミで周囲に販売し、手応えをつかんだため晴れて公式に発売した。
トビウオの旬は春から梅雨とされるが、一年を通じて水揚げされるため、11月ごろまでは製造を予定している。
「ゆくゆくは、いろいろな店で独自の飛び魚棒ずしを作れば屋久島名物になって面白いのでは」と展望を語る根路銘さん。これまでも「永田の塩サイダー」「ポンカン生姜シロップ」など、島の特産品を使った商品開発に取り組んできた。
購入したすしは海を一望する宿のテラスで食べることも可能。車で15分の「栗生海水浴場」や「大川の滝」などの景勝地も案内している。
価格は680円。前日か当日であれば予約可能。卸売りについても検討しているという。