屋久島町にあるYPF事務所(屋久島町安房、TEL 090-3607-7263)で3月3日、「屋久島写真教室」が開催された。
島内で商いをしている参加者からは「自身の商品撮影に生かしたい」という声も
主催はNPO法人屋久島国際写真祭(YPF)の代表である写真家、千々岩孝道(ちぢいわこうどう)さん。教室の講師は自ら務める。第1回のテーマは「露出」で、前半はカメラの使い方などの技術面、後半は写真作品の楽しみ方や歴史などを伝えた。希望者にはカメラの貸し出しも行っており、参加者の中には「初めて一眼レフを触った」という人も。
千々岩さんは佐賀県出身。東京、メキシコ、ドイツなど国内外で写真を学び、2003年に屋久島へ移住。2004年から写真家として本格的に活動を始めた。2015年に、写真を通して屋久島の魅力を世界中に発信するため、屋久島国際写真祭実行委員会を設立。2017年1月にNPO法人化した。
「これまで海外や島外とのつながりをつくることに力を入れてきたが、今後は島民とのつながりを深めたい。写真をもっと気軽に楽しめるコミュニケーションツールにしたい」と写真教室を始めたきっかけを話す。写真教室は今年11月まで月1回開催予定。参加者が撮影した写真は、今年11月開催予定の第3回屋久島国際写真祭で展示する。
5月19日~22日には、写真家の渡部さとるさんを講師に「朝から晩まで写真のことを考え続ける旅」を屋久島で開催する。「島外からの問い合わせが多いが、島民にもぜひ参加してほしい」と千々岩さん。応募は鹿児島県民限定で、定員10人。参加費は8万5,000円。