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屋久島のシマアジ釣り最盛期 日本有数の天然魚と漁師の駆け引き

釣れたてのシマアジ

釣れたてのシマアジ

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 屋久島町で現在、シマアジ釣りが最盛期を迎えている。

シマアジと漁師の真剣勝負

 シマアジの産卵期は秋~冬で、屋久島での釣期は11月~1月末ごろ。水温が下がると釣れ始め、水深35メートルほどで釣れる。銀色で体側に黄色い縦じまが1本あり、群れで生活する習性がある。大きい個体は体長1メートルを超える。

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 シマアジはアジの中で最高級魚といわれ、築地市場では1キロ5,000円ほどの高値で取引されることもあるという。一般的に出回るのは養殖ものが多く、築地市場に入荷する天然のシマアジは屋久島、長崎の五島列島、伊豆諸島の3カ所からのみ。養殖と天然とでは味や歯応えが異なる。

 安房漁港で一本釣りの漁師をしている中島正道さんは、シマアジ釣りを始めて約25年。現在は若手漁師にシマアジ釣りを教えるなど後継者づくりにも貢献している。「シマアジは引きが強いので、針に掛かるとすぐに分かる。バラし(逃げられること)が多いので、工夫が必要。釣れるととてもうれしい魚」と笑顔を見せる。

 中島さんは「漁師の仕事は不安定で大変な時もあるが、海の景色を見ているだけでも気持ちが良い。どうすれば魚の興味を引けるか想像力を働かせることが楽しい。自然が育ててくれた魚を取る立場なので、欲張らずに資源を大切にすることを心掛けている」と話す。