屋久島町の一湊漁港で7月16日、豊漁を願う「浜まつり」が催された。
旧暦の6月3日に行われていた祭りの名残といわれ、かつては若い漁師がえびす神に相撲を奉納していた。近年は、「海の日」の近くに行われている。
神事の後、子どもたちが「さばもついごて(サバも釣れますように)、びょうきもせんごて(病気もしませんように)、なんまんそうろう(南無阿弥候)」と声を上げながら紅白の餅を海中に投げ入れ、マダイの稚魚を放流した。
その後、鮮やかな大漁旗で飾られた漁船は、祭りに集う人々を乗せて一湊湾をパレード。途中、ウミガメが登場したり、湾に面した矢筈嶽神社に手を合わせたり、参加者はひとときのクルーズを楽しんだ。
恒例の子ども向けサバのつかみ取り大会は気温が高すぎて中止となったが、鮮魚や地元産のキクラゲ、パッションフルーツの直売や、射的やヨーヨー釣りなど出店が並び、舞台では演芸が披露された。
一湊区のイベントを取り仕切る「はめつけ隊」の真辺侑也さんは「初めて若手で演芸大会を取り仕切らせてもらった。10年後を見据えた活動を重ねていきたい」と話す。