「本坊酒造 屋久島伝承蔵」(屋久島町安房、TEL 0997-46-2511)の敷地内で4月16日、「屋久島伝承蔵祭り」が開催された。
「マルスウイスキー」の貯蔵庫「YAKUSHIMA AGING CELLAR」
焼酎製造が一段落するこの時期に毎年開催する同祭り。「大自然林」「屋久の島」「水ノ森」など、伝承蔵で製造された焼酎の試飲が名物となっている。今年は、昨秋発売された11年貯蔵麦焼酎原酒「ONZE(オンズ)」も並び、参加者は銘柄ごとの味の違いを堪能した。
当日は焼酎を製造する伝承蔵だけでなく、半年前に完成したばかりの「マルスウイスキー」の貯蔵庫「YAKUSHIMA AGING CELLAR(ヤクシマエイジングセラー)」も開放。見物客は庫内に立ちこめる木だるの甘い香りに歓声を漏らしていた。
沖園一陽工場長は「この祭りはお酒を通して、もっと地域の方々とのコミュニケーションを深め、私どもの酒造りへの情熱を知ってほしいとの願いから始まった」と話す。
焼酎以外に豚汁600食も振る舞い、薫製店やケーキ店、ジェラテリアなど、近所の飲食店も出店。舞台では、地元「安房中学校」吹奏楽部の演奏や「アロハジュネスタジオ」のフラダンスなどの演芸が披露され、敷地の一角では竹とんぼ作り教室や餅つきが行われるなど、子どもからお年寄りまで873人の参加者でにぎわった。