
郷土菓子や焼き菓子、水産加工品を販売するイベント「みなとの市場」が8月24日、一湊漁港前の漁村センター(屋久島町一湊)で開催された。
当日は、「一湊食堂」がうどんを提供。うどんには、さば節を使った。地元の総菜店「ひまわり」も出店した。横幅3メートルの巨大水槽や、はだしで遊べるキッズスペースは、大勢の地元客でにぎわった。
同イベントは、一湊集落で育った若者の団体「waccasea(わっかしー)」が、2024年に一湊住民を対象とした大意見交換会「一湊未来予想図1」で話し合った内容を基に「人がつながり活気あふれる集落」「子どもから高齢者まで豊かに暮らせる集落」「港町としての伝統が誇りの集落」というテーマで開いた。
会場の「漁村センター」は1981(昭和56)年に完成した鉄筋コンクリート造り。ここ10年ほどほとんど活用されず、物置状態となっていた。主に同団体のメンバーなど住民が掃除し、網戸を張り替え、少しずつ手入れしてきたという。
次回は8月31日に開催する。同団体代表の真辺侑也さんは「地域に愛されるイベントとなるよう、みんなと一緒に、この施設の継続的な活用方法を探りつつ、地域振興につなげていきたい」と話す。