脳科学者の茂木健一郎さんが2月10日、 「屋久島町立一湊小学校」(屋久島町一湊)を訪れた。
同地に暮らした詩人、山尾三省の足跡を訪ねる取材で、山尾三省作詞の合唱曲「心からなる 友達よ」に耳を傾けた後、子どもたちとの交流を楽しんだ。
「心からなる 友達よ」は1999年、秋田県鷹巣町(現在は北秋田市北部)の中学生のために同町出身のギタリスト辻幹雄さんが作曲した歌。2001年に山尾三省が亡くなった際、記念CDの製作に協力した縁から、一湊中学校で大切に歌い継がれてきた。2013年に中学校が休校となった後は、同校でもさまざまな式典や発表会の折に歌ってきた。
茂木さんは「子どもたちの歌は息が合っていて心がこもっていて、とても素晴らしかった。自分たちの住む屋久島の自然を大切に思っていることが伝わってきた。全学年一緒に合唱する時間は、脳を育む素晴らしいレッスンだと思う」と話した。