
屋久島在住でシンガー・ソングライターのおおくまよしゆきさんが3月11日、ニューアルバム「灯火(ともしび)」を発表した。
9年ぶり8枚目となる同アルバムは、「屋久島の日々の中から紡ぎ出した」(おおくまさん)という13曲を収録する。タイトル曲「灯火」は、2023年の第1子誕生をきっかけに生まれ、「星の森」という歌は屋久島在住の写真家・山下大明さんの「夜の森」を写した作品に出合って生まれたという。
おおくまさんによると、新曲はコンスタントに作っており、これまでも島内外のライブなどで披露してきたという。9年ぶりにアルバムを発表したきっかけは昨年、屋久島に滞在していた画家の山田祐基さんとの出会いという。
おおくまさんは、縦走した宮之浦岳の山中で山田さんがスケッチブックに描きためたという絵にインスピレーションを受け、楽曲「スケッチブック」を制作。「次回アルバムを出す時には、絵を描きます」という山田さんの提案を受け、アルバムを制作したという。
装画だけでなく、ブックレットの中に使う絵もすべて山田さんの書き下ろし。装丁は屋久島在住のグラフィックデザイナーのとりこさんが、古い絵本をイメージして仕上げた。
おおくまさんは「音は古ぼけた感じだが、ずっと聴き続けられるようなCDになったと思う。聴いた人が温かな気持ちになってもらえたら」と話す。
価格は1,800円。おおくまさんの経営するカフェ「雪苔屋」(屋久島町永久保)、とりこさんが経営する雑貨店「日具」(屋久島町宮之浦)などで販売する。