屋久島世界自然遺産登録30周年を記念した絵画コンクールの表彰式が11月11日、屋久島世界遺産センター(屋久島町安房)で行われた。
屋久島が世界自然遺産に登録されて今年で30周年を迎えることから、記念事業実行委員会と屋久島世界遺産センター(環境省屋久島自然保護官事務所)が開催したコンクール。「未来につなぐたからもの 屋久島・口永良部島の自然」をテーマに、町内の全ての小中学生から絵画を募集し、276点の応募があった。
部門は小学校1~3年生、同4~6年生、中学生の3つで、コンテストの共催・協力団体・企業の代表が審査。最優秀賞3点、優秀賞6点、佳作15点が選ばれ、最優秀賞には、日髙寛太さん(安房小学校2年)の「みどりいっぱい せんぴろのたき」、原園美空さん(同6年)の「森の中の屋久鹿」、髙見勘太さん(安房中学校3年)の「川」が輝いた。
表彰式会場には、受賞した小中学生とその保護者が出席。受賞者に1人ずつ表彰状と記念品が手渡され、協力企業・団体からは、種子屋久高速船の往復乗船券(最優秀賞)などの副賞が贈られた。最優秀賞の3人は司会者からのインタビューを受け、照れながらも一生懸命に答える姿に、会場から拍手が湧いた。会場には受賞した24点の作品が展示され、作品の前で親子が記念撮影をする姿も見られた。
11月25日開催予定の30周年記念シンポジウムでは、会場の屋久島離島開発総合センター(屋久島町宮之浦)で絵画展を開き、応募のあった全作品276点を展示する。その後、屋久島町総合センター(12月1日~14日)、屋久島環境文化村センター(12月16日~1月10日)、尾之間図書室(1月12日~25日)でも受賞作品を展示、1月27日~2月8日には、役場本庁舎フォーラム棟で再び全作品の展示を行う。日程は未定だが、口永良部島でも絵画展を実施する予定。