屋久島と口永良部島の小中高校生を対象とした詩のコンクール「オリオン三星(みつぼし)賞」の授賞式が10月14日、屋久島町役場本庁舎(屋久島町小瀬田)のやくしまホールで開催された。
「オリオン三星賞」の授賞式が、屋久島町役場のやくしまホールで開催された
「オリオン三星賞」は屋久島で暮らし、2001(平成13)年にこの世を去った詩人・山尾三省(さんせい)さんの功績を記念して、島の子どもたちや保護者に郷土の詩人を知ってもらうために創設された。島内外の、山尾さんゆかりの人々や読者によって運営される「山尾三省記念会」が、屋久島町の助成を受けて毎年開催してきた。18回目となる今年から、屋久島町との共催となる。
今年の応募作品数は850点。この中から2次審査を通過したノミネート作103点を、毎年発行している詩集「星座」に収める。授賞式では、小学校低学年、高学年、中学生、高校生の4分野から、それぞれ最優秀作1点、優秀作2点、佳作3点ほどを表彰。受賞者は参加者の前で自作の詩を読み上げた。
小学校低学年の最優秀賞を受賞した宮浦小学校2年の日だかおう丸さんの作品は、「魚になりたいぼく」というタイトル。「町たんけん」の授業中、橋の上から見下ろした川の様子をていねいに描写した。
詩集「星座」は、掲載者と記念会の会員、屋久島町の小・中学生の長子、町営図書室と各学校で配布するほか、「椿(つばき)商店」(屋久島町宮之浦)や「一湊珈琲(コーヒー)焙煎(ばいせん)所」(屋久島町宮之浦)で販売する。価格は550円。