屋久島在住の田中あゆみさんが、書籍「6才までに育てたい非認知能力が勝手に伸びる最強の暮らし」を6月21日、刊行した。
田中さんは大学生の頃、途上国支援を学ぶためアフリカに行ったことをきっかけに自給自足生活を志し、2008(平成20)年、屋久島に移住した。現在、14歳、10歳、6歳の子ども、夫との5人暮らし。移住後は子育てや畑仕事の傍ら、子どもを対象にした自然体験施設、カフェ、宿泊施設を運営する。
同書は、田中さんがこれまで実践してきた非認知能力を伸ばす育児についてブログで発信してきた内容をまとめた。田中さんは「子育て中の親や、これから子どもを産み育てていく人に役立ててほしい」と話す。
一般財団法人日本生涯学習総合研究所によると、「非認知能力」とは、学校教育で重要とされている知能検査やテストの点数など数字で測れる能力ではなく、好奇心、やる気、挑戦する力など、数字で表すことのできない能力を指すという。「目に見えないため評価するのは難しいが、本来は誰しも生まれ持っている、生きるための能力」と田中さん。
田中さんは同書で、自然育児を始めたきっかけ、子育てで大切にしてきたこと、都会でもできる子育て環境の変え方と親の関わり方などを全5章に分けて紹介する。
「子どもが生まれながらに持っている能力をもっと信じてほしい。そのために親自身も自己肯定感を高めることが重要」と田中さん。「子どもに限らず、誰もがやりたいと思ったことにいつでも挑戦でき、自分らしさを取り戻せる場所をこれからもつくっていきたい」と意欲を見せる。
価格は1,200円。「アペルイ」(屋久島町安房)とAmazonで販売する。