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屋久島在住の水中写真家の写真絵本 海の生物の不思議な生態伝える

高久至さんが写真も文章も担当した写真絵本

高久至さんが写真も文章も担当した写真絵本

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 屋久島在住の水中写真家・高久至さんの写真絵本「コブシメがやってきた!」が6月9日、アリス館から出版された。

コブシメの赤ちゃんとサンゴの産卵

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 高久さんにとって8冊目となる写真絵本のテーマは、屋久島の海を漂うコブシメ。コブシメは、胴体の長さが50センチ以上になるという大型のコウイカで、サンゴ礁の海に生息し、イシサンゴの仲間に直径3センチほどの卵のうを産卵する。さまざまな色や形に擬態する不思議な生態やダイナミックな婚姻、コブシメを取り巻く生き物たちや、コブシメのふ化と同時に起こったサンゴの産卵などを、撮影者である高久さんが文章でもその魅力を伝える。

 高久さんは「コブシメはとにかく面白い。海の中では宇宙船みたいに見え、色や形を奇抜に変える。上下左右に動くことができ、目は知的。生まれてくる子どもはかわいくて、魚とは違った魅力がいっぱい。10年以上追いかけているが全く飽きない。コブシメの不思議さや面白さを通して、海の素晴らしさを感じ、子どもたちが海に興味を持ってくれるとうれしい」と話す。

 価格は1,650円。

 今年、高久さんが写真を担当した「うまれてくるよ 海のなか」(アリス館刊)が「青少年読書感想文全国コンクール 小学校低学年の部」の課題図書に選定された。来年は9年ぶりに写真集の発売を予定する。

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