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屋久島の小学校で出前授業 郷土の詩人・山尾三省を知る

授業の前半では、郷土の詩人で山尾三省さんの妻・春美さんが山尾さんの経歴やエピソードを紹介

授業の前半では、郷土の詩人で山尾三省さんの妻・春美さんが山尾さんの経歴やエピソードを紹介

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 郷土の詩人を知る出前授業が6月10日、4年生30人を対象に屋久島町立宮浦小学校(屋久島町宮之浦)で行われた。

出前授業は、保護者も見守る中「屋久島町立宮浦小学校」の図書室で行われた

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 屋久島に暮らし、2001(平成13)年に逝去した詩人・山尾三省さんを顕彰するために設立された「山尾三省記念会」が授業を行った。毎年、屋久島町の小中高生を対象に山尾さんを記念した詩のコンクール「オリオン三星賞」が開催されているため、児童の多くは山尾さんの名前を知っている。そこから一歩進んで学びを深めてもらう試みという。

 授業の冒頭では、山尾さんの妻・山尾春美さんが「さんせいさんってどんな人?」と題し、山尾さんの経歴やエピソードを紹介。児童は故人の肉声を記録した詩の朗読にも耳を傾けた。後半では、「オリオン三星賞」の審査委員長で長井三郎さんが「『好き』という気持ちから詩が生まれる、人でも石でも好きな気持ちを言葉で表現してみて」と話した。

 児童は、過去17回分の「オリオン三星賞」の文集と、山尾さんの詩集から、お気に入りの1点を選んで書き写し、発表も行った。山尾さんの「風」を選んで朗読した日髙愛海さんは「風の温かさを感じた」と感想を述べた。

 山尾三省記念会では、出張授業ほかで山尾さんを顕彰する活動を続けていく。6月24日には、詩人が暮らした白川山を巡るツアーも企画している。

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