広域通信制・単位制の屋久島おおぞら高校(屋久島町平内)の生徒数増加による校舎増築に伴い、設計を手がける建築家・隈研吾さんと茂木健一郎校長が6月7日、メディアに向けて公開対談を行った。
屋久島おおぞら高校の新校舎を設計する建築家隈研吾さんと茂木健一郎校長
同校は、2005(平成17)年4月の開校時に729人だった生徒数が、2023年5月には1万1429人に達したことを受け、校舎の増築を決定した。新校舎は現校舎と宿泊棟の南側、太平洋とモッチョム岳が見渡せる場所に建設される。元々屋久島のファンだったという隈さんは「海と山、両方に囲まれた立地にアイデアが湧く」「ここだったら、行ってみたいと思ってもらえる、校舎の概念を一新するような建物を目指したい」と語った。
同校の生徒たちは、普段自宅や全国46カ所にあるサポートキャンパスなどで過ごし、年に1度、1週間程度のスクーリングで屋久島本校を訪れ、自然体験学習や座学、チームビルディングのほか、屋久島で自然と共生している地元の人々との交流などを行っている。
新校舎は2025年8月完工、10月オープン予定。