学ぶ・知る

屋久島に暮らした詩人の回顧展 ゆかりの人々の講演も

山極寿一さん、ふしはらのじこさんを囲んだ座談会の様子

山極寿一さん、ふしはらのじこさんを囲んだ座談会の様子

  • 40

  •  

 2001(平成13)年に屋久島で亡くなった詩人・山尾三省さんの回顧展「アニミズムという希望ー山尾三省が遺したものー展」が5月1日から7日まで、屋久島町役場本庁舎フォーラム棟で開催された。

[広告]

 展示されたのは、山尾さんの直筆原稿や写真、映像、掲載誌などの資料。2000(平成12)年に刊行されて一昨年、新装版として出版されたロングセラー「アニミズムという希望」(野草社)の装画「ガジュマルの宇宙」をはじめ、科学絵本「ヤクシマザルを追って」(同)の挿画など、ふしはらのじこさんの原画も展示された。

 5月3日には、「山尾三省の三つの遺言〈水〉〈核〉〈平和〉をめぐって」と題し、「ヤクシマザルを追って」の著者で回顧展に解説文を寄せた霊長類学者・山極寿一さんと山尾さんのパートナー・春美さんらの対話があったほか、地元バンド「ビッグストーン」のミニライブなどが披露された。

 5月5日は、山極さんが「アニミズムという希望を語る」と題して講演会を行い、山尾さんとの思い出や学生時代研究フィールドにした屋久島での経験を生かし、コンゴやガボンで現地の人々と協力して、互いの課題解決に取り組んだ様子などを話した。講演会の後は、ギャラリートーク「ヤクシマザルを追って」と題したギャラリートークでふしはらさんらが作画の背景などについて解説した。

 ゴールデンウィーク期間中ということもあり、7日間での一般入場者は旅行者を含め400人に上った。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース